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高校行かないで、毎日バイトに明け暮れて、冷え切ったアパートに帰る自転車で、ぼんやり思っていたことがある。
ムーミン谷っていいな。
ポエマー?中二病?
実は家出しちゃって、アパート借りて毎日ガソリンスタンドでバイト。寒いし、手はひび割れて痛いし、マンションの明かりは温かそうだし。
でも、アパートには自由があった。よくわからなかった真綿で首を締められるような苦しみもなかった。サッパリしたんだ。
一人きりで考える空間と時間ができて、どんな生き方がしたいか?何を求めているか?若いなりに考えていた。
TVでムーミンやってて、「いつも強がりばかり 言っている君でも」ってムーミンらしからぬイントロの「夢の世界へ」って曲が流れて、でもエンドは「素直な心だけがあればいい」でハッピーエンドで、ムーミン谷っていいな思った。
ムーミン谷にはお金ってあったっけ?みんな、ギスギスもギラギラもしてなくて、穏やかで、毎日が自然と流れていく、心地いい空気なんだろな、こんなところで暮らしたいなって思った。
バイト生活は時給750円で、アパート代、水道光熱費払うともうカツカツ。パンとバナナと牛乳ばっかり。まぁ、それだけ食えてればしあわせなんだけどね。
けど17歳だったから、周りのバイトはすっげぇ楽しそうだった。高校は行くの無理だから、残り単位だけ取れる通信制に変えて、大学はいずれ行かなきゃだけど、金無いから取り合えず働かなきゃで、せっせとプログラム勉強した。
残り単位だけ取れば卒業できる通信制の高校を無事終了、高校4年生やった。システム開発の零細企業に潜り込んで、必死に勉強して手に職付けた。
早稲田の建築受けて何とか受かって行ったけど、社会人やってて零細とはいえ沖電気の開発センターに出入りしてて、結構システムの最先端見てたから、教授の言ってる事や設備、教本がクソってのがよくわかって辞めた。
手に職付いてたから早稲田中退であっさり会社は決まって、全力で働いてプロジェクト引っ張るようになった。
現場は霞が関、有楽町、丸の内ばっかりで、頭金3000万円くらいあったからマンションでも買おうかなって思って、当時湾岸はまだ安くて、現場まで近い「ザ・トウキョウタワーズ」「ワールドシティタワーズ」「芝浦の島」の3つを見たけど、どれもシックリ来なくて買わなかった。
何がしっくりこなかった?かというと、ザ・トウキョウタワーズある当時の月島は、倉庫以外ほとんど何もなく殺風景、こんなところじゃ何のイマジネーションも湧いてこねぇって感じだった。正に灰色の世界って感じ。
ワールドシティタワーズは首都高の真横が建設予定地で、マンションパビリオンで見たムービーとは違って、全然キラキラしてない、なんか排ガス臭いって感想しかなかった。
芝浦の島は現地見れなかったけど、あそこは島全部開発だから結構いいイメージだったけど、田町のクソプロジェクトを思い出すからやめた。
当時は忙しかったからタワマン探しはそれで終了。たま~に神谷町から六本木一丁目まで歩くことがあって、城山ガーデンはスッゴイいいわって思ってた。
結局マンションは買わなかった。いまも賃貸だが十分満足してる。お金には困ってないし、運用すれば普通に利回りがいい。
でも、ほんとはどんな所で生活したいんだろか?と思ったとき、ムーミン谷が思い浮かぶ。17歳の当時、いつも風に吹かれて、季節に導かれて漂っているスナフキンが好きで、スナフキンが使ってるバッグにそっくりなバッグ買って、すごく満足した。
そうだよな。ムーミン谷が僕が暮らしたい場所だ。
けど、現実にはムーミン谷は存在しない。現実の何が嫌なのか?というと、まずお金だ。なんでもお金が絡む。
お金が生活の中心になっていない場所がいいと思う。寒さ暑さの厳しい土地では、協力しないと生きていけない。お金中心の生活ではなく、調和中心の生活だ。
お金なんて幾らあっても、ドカ雪がずっと降ってる土地ではウーバーなんて使えないし、雪かきや、マンションだとしても、買い物すら人の協力がなくては行くことはできない。ランクルだって走れない。
暑い土地も同じだ。みんな協力して生きてる。
湾岸や、麻布や、六本木はお金中心で、お金でほぼ全て解決できるけど、お金があっても心は満たせない。
昇る朝日に感謝し、沈む夕日に祈る。空を見て、星を見て、大地の匂いを嗅ぎ、命を感じる。僕は地方出身じゃないけど、東京には無い生活は知っている。
けど、職場は東京だし、仕事は好きだし、何より田舎に引っ込むほど老けてない。
東京にも、東雲を見て美しいと感じ、草や木々の匂いや、夏の終わりの匂い、枯れ葉の匂い、冬の静けさを感じられるような土地はないのかな?と考えている。
東京は季節を感じる事が出来ないと言うのはウソだ。特にクリスマスシーズンはあちこちでクリスマスツリーで彩られる。
ある意味、クリスマスシーズンは日本で一番季節を感じられる街だ。
私はモノづくりが大好きで、システムの構築、特にコーディングは大好きだ(だんだんやらせて貰えない立場になってくるけど)。
一任勘定系の投資顧問会社の扉を叩くつもりもないし、職業投資家なんてストレス多すぎでやりたくない。
話を戻すと、アベレージ20%以上なら運用した方が圧倒的に良いが、現実的ではない。
では、運用した方が良いケースはないのか?と言うとある。早い段階に1年で良いので高い利回りが実現できるなら運用した方が良い。
例えば初年度にたまたま50%で運用できた場合、運用資産は4500万円になる。
次年度から10%で回っても450万円の運用利益がでる。この瞬間、大幅に分譲マンションのパフォーマンスを上回ってしまう。
前提条件が都合良すぎじゃないないか?と批判を受けそうだが、そのとおりだ。現実には損失を抱える年もある。まぁ、ほとんどないんだけどね。
馬鹿正直の証券だけで運用していればマイナスの年はあるが「インフレ→デフレ→調整」を経済は繰り返すので、インフレ時には証券、不動産、インフレが終るなと思われる段階で債券、調整時は利回りが良い金融商品で確定利回りを得るように運用すれば、マイナスになる事はほとんどない。
インフレとは物や資産(証券・不動産)がバブルを起し、デフレとは現金がバブルを起す。調整は何も起こらない。
デフレを物や資産(証券・不動産)が下がるという見方しかできないのであれば、デフレ時は損をするだろう。しかし、デフレの実態は現金がバブルを起している。
物や資産(証券・不動産)が下がるとは、現金の価値が上がるという事で、強いデフレは現金がバブルを起す現象だ。
現金に最も近いのが、価値を国が保証している国債だ。
インフレが強過ぎれば、中央銀行が金利を引き上げインフレを抑制する。金利は上昇し、やがてインフレはデフレに変わる。一連の経済の動きを理解していれば、損失はほとんど抱えない。
話を家に戻すと、分譲マンションというのは極めて有利な金融商品と言える。リスクが低く、経年に渡りリターンをもたらす。売却も可能だ。
オプションプレミアムのようにゼロになってオシマイというこはなく、資産価値は何年でも残る。
分譲マンションの住環境は素晴らしいし、金融商品としても優秀なので「分譲マンションか?賃貸か?」という問いは、やはり「分譲マンション」しか選択はないように思える。
項目 | 内容 |
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借入金額 | 7000万円 |
金利 | 2% |
借入期間 | 35年 |
返済総額 | 97,391,114円 |
支払利息総額 | 27,391,114円 |
月額返済額 | 231,883円 |
年間返済額 | 2,782,596円 |
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